LA207G0004

INSTALLATION AMPLIFIER

取扱説明書




安全上のご注意

製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止するために、以下の注意事項をよくお読みください。

Caution

警告

以下の内容を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。

電源プラグ
をコンセン
トから抜く

万一、異常が起きたら

煙が出たり、変なにおいや音がするときは

機器の内部に異物や水などが入ったときは

この機器を落としたり、カバーを破損したときは

すぐに機器本体の電源スイッチを切り、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。

異常状態のまま使用すると、火災・感電の原因となります。

販売店またはティアック修理センター(巻末に記載)に修理をご依頼ください。

禁止

電源コードを傷つけない

電源コードの上に重いものをのせたり、コードを壁や棚との間に挟み込んだり、本機の下敷きにしない

電源コードを加工したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったり、熱器具に近づけて加熱したりしない

コードが傷んだまま使用すると火災・感電の原因となります。

万一、電源コードが破損したら(芯線の露出、断線など)、販売店またはティアック修理センター(裏表紙に記載)に交換をご依頼ください。

付属の電源コードを他の機器に使用しない

故障、火災、感電の原因となります。

AC100-120V以外の電圧で使用しない

表示された電源電圧(AC100-120V、50/60Hz)以外の電圧で使用しないでください。また、船舶などの直流(DC)電源には接続しないでください。火災・感電の原因となります。

この機器を設置する場合は、放熱をよくするために、壁や他の機器との間は少し(10cm以上)離して置く

ラックなどに入れるときは、機器の天面および底面から1U以上、背面から10cm以上の隙間を空ける

隙間を空けないと内部に熱がこもり、火災の原因となります。

この機器の通風孔などから内部に金属類や燃えやすい物などを差し込んだり、落としたりしない

火災・感電の原因となります。

禁止

この機器の通風孔をふさがない

通風孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となります。

指示

電源プラグにほこりをためない

電源プラグとコンセントの周りにゴミやほこりが付着すると、火災・感電の原因となります。

定期的 (年1回くらい) に電源プラグを抜いて、乾いた布でゴミやほこりを取り除いてください。

接地接続は、必ず主電源プラグを主電源に繋ぐ前に行ってください。また、接地接続を外す場合は、必ず主電源プラグを主電源から切り離してから行ってください。

この機器は子供がいる可能性がある場所での使用には適していません。

禁止

機器の上に花びんや水などが入った容器を置かない

内部に水が入ると火災・感電の原因となります。

分解禁止

この機器のカバーは絶対に外さない

カバーを外す、または改造すると、火災・感電の原因となります。

内部の点検・修理は販売店またはティアック修理センター(巻末に記載)にご依頼ください。

この機器を改造しない

火災・感電の原因となります。

Caution

注意

以下の内容を無視して誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。

電源プラグ
をコンセン
トから抜く

移動させる場合は、電源のスイッチを切るか、またはスタンバイにし、必ず電源プラグをコンセントから抜き、外部の接続ケーブルを外す

ケーブルが傷つき、火災・感電の原因や、引っ掛けてけがの原因になることがあります。

旅行などで長期間この機器を使用しないときやお手入れの際は、安全のため必ず電源プラグをコンセントから抜く

通電状態の放置やお手入は、漏電や感電の原因となることがあります。

指示

オーディオ機器を接続する場合は、各々の機器の取扱説明書をよく読み、電源を切り、説明に従って接続する

また、接続は指定のケーブルを使用する

電源を入れる前には、音量を最小にする

突然大きな音が出て聴力障害などの原因となることがあります。

この機器はコンセントの近くに設置し、電源プラグは簡単に手が届くようにする

異常が起きた場合は、すぐに電源プラグをコンセントから抜いて、完全に電源が切れるようにしてください。

この機器には、付属の電源コードを使用する

それ以外の物を使用すると、故障・火災・感電の原因となります。

付属の電源コードは、定格電圧AC125Vです。125V以上では、使用できません。

禁止

ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な場所に置かない

湿気やほこりの多い場所に置かない。風呂、シャワー室では使用しない

調理台や加湿器のそばなど油煙や湯気があたる場所に置かない

火災・感電やけがの原因となることがあります。

禁止

濡れた手で電源プラグを抜き差ししない

感電の原因となることがあります。

注意

5年に1度は、機器内部の掃除を販売店またはティアック修理センター(巻末に記載)にご相談ください。

内部にほこりがたまったまま、長い間掃除をしないと火災や故障の原因となることがあります。特に、湿気の多くなる梅雨期の前に行うと、より効果的です。なお、掃除費用については、ご相談ください。

はじめに

このたびは、TASCAM MA-BT240をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。

ご使用になる前に、この取扱説明書をよくお読みになり、正しい取り扱い方法をご理解いただいた上で、末永くご愛用くださいますようお願い申し上げます。お読みになったあとは、いつでも見られる所に保管してください。

また取扱説明書は、TASCAMのウェブサイトからダウンロードすることができます。

MA-BT240

https://tascam.jp/int/product/ma-bt240/docs

本機の概要

ローインピーダンス接続(120W ×2ch @4Ω/8Ω) / ハイインピーダンス接続(240W ×1ch、100V/70V)両対応Class-Dパワーアンプ

据え置き / ラックマウント対応コンパクトボディ

Bluetooth®レシーバー搭載

ライン入力 ×2

マイク/ライン入力 ×1 ダッキング機能搭載、ページング機能搭載

ミキシング機能対応

本製品の構成

本製品の構成は、以下の通りです。

開梱は本体に損傷を与えないよう慎重に行ってください。梱包箱と梱包材は、後日輸送するときのために保管しておいてください。

付属品が不足している場合や輸送中の損傷が見られる場合は、お買い上げの販売店にお問い合わせください。

本体 ×1

電源コード ×1 (3P 保護接地付)

3P-2P変換アダプター × 1

Bluetoothアンテナ × 1

各種ユーロブロックプラグ:

スピーカー出力用

ハイインピーダンス用

5.08 mmピッチ(2 pin) × 1

ローインピーダンス用

5.08 mmピッチ(4 pin) × 1

マイク入力用 3.81 mm

ピッチ(4 pin) × 1

外部コントローラー用 3.81 mm

ピッチ(3 pin) × 1

ケーブルバンドキット × 1

ゴムフット × 4

取扱説明書(本書、保証書付き) × 1

TASCAM ID登録ガイド × 1

商標および著作権に関して

保護されたコンテンツを無断で複製、放送、上映、有線放送、公開演奏、レンタル(有償、無償を問わず)することは、法律により禁止されています。

The Bluetooth® word mark and logos are registered trademarks owned by Bluetooth SIG, Inc. and any use of such marks by TEAC CORPORATION is under license.

TASCAMおよびタスカムは、ティアック株式会社の登録商標です。

その他、記載されている会社名、製品名、ロゴマークは各社の商標または登録商標です。

本書の表記

本書では、以下のような表記を使います。

必要に応じて追加情報などを、「ヒント」、「メモ」、「注意」として記載します。

ヒント

本機を、このように使うことができる、といったヒントを記載します。

メモ

補足説明、特殊なケースの説明などを記載します。

注意

指示を守らないと、機器が壊れる可能性がある場合に記載します。

caution注意

指示を守らないと、人がけがをする可能性がある場合に記載します。

設置上の注意

本機の動作保証温度は、摂氏0度〜40度です。

次のような場所に設置しないでください。音質悪化の原因、または故障の原因となります。

振動の多い場所

窓際などの直射日光が当たる場所

暖房器具のそばなど極端に温度が高い場所

極端に温度が低い場所

湿気の多い場所や風通しが悪い場所

ほこりの多い場所

本機は、水平に設置してください。

卓上や棚などに設置する場合は、適切な通気を確保するために、本機の底面に同梱のゴムフットを取り付けてください。また、本機の側面、上面、および背面の周囲には10cm以上の十分なスペースを設けてください。

本機をラックにマウントする場合は、他の機器との間を上下1U以上空けて、通気を十分に確保してください。またこのスペースには通風パネルを取り付ける、開放するなどして、通気を確保してください。

ラック内の温度が高い場合は、ラック背面を開放し、壁や天井から10cm以上離し、通気を確保してください。ラック背面を開放できない場合は、ファンキットなどの換気用装置を設置してください。

電源について

付属の電源コードをAC IN端子に奥までしっかりと差し込んでください。

この機器は、AC100-120V(50/60Hz)の電源電圧で使用可能です。

電源コードの抜き差しは、プラグを持って行ってください。

caution注意

付属の電源コードは、定格電圧AC125Vです。

125V以上では、使用できません。

接続するコンセントが2Pのとき付属の3P-2P変換アダプターご使用ください。

3P-2P変換アダプターのアースリード線は必ず接地用端子へ接続して下さい。

結露について

本機を寒い場所から暖かい場所へ移動したときや、寒い部屋を暖めた直後など、気温が急激に変化すると結露を生じることがあります。結露したときは、約1〜2時間放置してから電源を入れてお使いください。

製品のお手入れ

製品の汚れは、柔らかい乾いた布で拭いてください。化学ぞうきん、ベンジン、シンナー、アルコールなどで拭かないでください。表面を傷める、または色落ちさせる原因となります。

アフターサービス

この製品には、保証書が添付(巻末に記載)されています。大切に保管してください。万が一販売店の捺印やご購入日の記載がない場合は、無料修理保証の対象外になりますので、ご購入時のレシートなどご購入店・ご購入日が確認できる物を一緒に保管してください。

保証期間は、お買い上げの日より1年です。保証期間中は、記載内容によりティアック修理センター(巻末に記載)が無償修理致します。その他の詳細については、保証書をご参照ください。

保証期間経過後、または保証書を提示されない場合の修理などについては、お買い上げの販売店またはティアック修理センター(巻末に記載)にご相談ください。修理によって機能を維持できる場合は、お客様のご要望により有料修理致します。

万一、故障が発生した場合は使用を中止し、必ず電源プラグをコンセントから抜いて、お買い上げの販売店またはティアック修理センター(巻末に記載)までご連絡ください。修理を依頼される場合は、次の内容をお知らせください。

なお、本機の故障、もしくは不具合により発生した付随的損害(録音内容などの補償)の責については、ご容赦ください。

型名、型番(MA-BT240)

製造番号(Serial No.)

故障の症状(できるだけ詳しく)

お買い上げの年月日

お買い上げの販売店名

お問い合わせ先については、巻末をご参照ください。

本機を廃棄する場合に必要となる収集費などの費用は、お客様のご負担になります。

電波について

電波について

本機は、電波法に基づく小電力データ通信システムの無線設備として、認証技術基準適合証明を受けています。したがって、本機を使用するときに無線局の免許は必要ありません。

ただし、以下の事項を行うと法律に罰せられることがあります。

本機を分解/改造すること

本機に貼ってある証明ラベルをはがすこと

また、本機は日本国内のみで使用してください。各国の電波法に抵触する可能性があります。

 

本機は、2.4GHz帯を使用する無線機器です。

変調方式としてFH-SS変調方式を採用し、与干渉距離は10mです。

本機の使用上の注意事項

本機の使用周波数帯(2.4GHz帯) では、電子レンジなどの産業・科学・医療用機器のほか、工場の製造ラインなどで使用されている移動体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)および特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、ならびにアマチュア無線局(免許を要する無線局)が運用されています。

1.使用する前に、近くで移動体識別用の構内無線局および特定の小電力無線局ならびにアマチュア無線局が運用されていないことを確認してください。

2.万一、本機から移動体識別用の構内無線局に対して電波干渉の事例が発生した場合には、速やかに場所を変更するか、または電波の発射を停止したうえ、タスカム カスタマーサポート(裏表紙に記載)にご連絡いただき、混信回避のための処置についてご相談ください。

3.その他、電波干渉の事例が発生した場合など何かお困りの場合は、タスカム カスタマーサポート(裏表紙に記載)へお問い合せください。

通信コンディション

本機のBluetooth通信出力クラスは、Class2です。

見通し通信距離は10m程度ですが、障害物や電波状況によって距離は変動します。

本機とBluetooth機器との間に障害物がある場合、Bluetooth通信に悪影響が出る場合があります。この場合は、障害物を除去してください。また、使用環境内で無線LAN(IEEE802.11b/g)や電子レンジが使用されている場合にも、Bluetooth通信に悪影響が出る場合があります。この場合は、これらの機器の使用を中止するか、本機およびBluetooth機器をこれらの機器から10m以上離してください。

Bluetooth®について

本機は、Bluetooth 5.1オーディオレシーバーを搭載しており、Bluetoothに対応したパソコンやポータブルオーディオ機器(Bluetooth機器)の再生音声を出力できます。

注意

本機のBluetooth機能について、全てのBluetooth機器との接続や動作を保証するものではありません。

プロファイル

本機は、以下の Bluetoothプロファイルに対応しています。

A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)

AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)

Bluetoothで音声伝送を行うには、Bluetooth機器がA2DPに対応している必要があります。

Bluetooth機器の再生を制御するには、Bluetooth機器がAVRCPに対応している必要があります。

ただし、同じプロファイルに対応していても、Bluetooth機器の仕様により、機能が異なる場合があります。

コーデック

本機は、以下のA2DPコーデックに対応しており、音声伝送時にいずれかのコーデックを自動選択します。

SBC

AAC

使用するA2DPコーデックは、Bluetooth機器のコーデック対応や通信状況に応じて適切に選択します。

メモ

使用するA2DPコーデックは、ボタン操作などで選択することはできません。

Bluetooth無線技術の特性により、Bluetooth機器の再生に比べて本機側での再生がわずかに遅れます。

コンテンツ保護

本機は、音声伝送時のコンテンツ保護としてSCMS-Tに対応しており、保護された音声を再生できます。

通信セキュリティ

本機は、Bluetooth通信でBluetoothの標準規格に準拠したセキュリティ機能に対応していますが、通信の秘匿性を保障するものではありません。

Bluetoothでの通信で情報の漏洩が発生しましても、弊社は一切の責任を負いかねます。

各部の名称と働き

注意

本機のスイッチの設定変更は、電源が入っていない状態、もしくは音量を下げた状態で行ってください。

フロントパネル

1 POWERスイッチ

電源のオン/オフの切り換えを行います。

オンのとき、POWERインジケーターが点灯します。

2 POWERインジケーター*

本機の状態を示しています。

本機のPOWERスイッチをオンにすると、POWERインジケーターが緑色に点灯します。(→ 「POWERインジケーターが橙色に点滅していて音が出ない」)

3 Bluetoothインジケーター*

ペアリング中は点滅、接続すると点灯します。

4 Bluetoothアンテナ端子

付属のBlueoothアンテナを接続します。

5 Bluetooth PAIRINGボタン

Bluetooth機器とペアリングするボタンです。

(→ 「Bluetoothを接続する」)

6 MIC/LINE設定

MIC/LINE入力の設定を行います。

FRONT/REARスイッチ

使用するMIC/LINE入力をフロントパネルのMIC/LINE端子を使用するか、リアパネルのMIC/LINE IN端子を使用するか選択します。

(→ 「マイクを接続する」)

MIC/LINEスイッチ

MIC/LINE端子に入力されるレベルを切り換えます。

(→ 「マイクを接続する」)

7 MIC/LINE端子

XLR/TRSコンボジャックタイプのMIC/LINE入力端子(バランス)です。

XLR(1:GND、2:HOT、3:COLD)

TRS(Tip:HOT、Ring:COLD、Sleeve:GND)

コンデンサーマイクは使用できません。

8 MIC/LINEつまみ

FRONT/REARスイッチで選択した端子の音量を調節し、状態をインジケーターで表します。

SIGNALインジケーター*

入力される信号が一定以上になると点灯します。

PEAKインジケーター*

信号が歪む直前に点灯します。

点灯した際は、つまみを左に回して音量を下げてください。

9 LINE 1 つまみ/ LINE 2つまみ

LINE 1 入力端子/ LINE 2端子入力の音量を調節します。

SIGNALインジケーター*

LINE 1端子 / LINE 2端子に入力される信号が一定以上になると点灯します。

PEAKインジケーター*

LINE 1端子 /LINE 2端子の信号が歪む直前に点灯します。

点灯した際は、つまみを左に回して音量を下げてください。

10 BASSつまみ

スピーカーに出力する信号の低域を調節します。中央の位置を基準とし、左に回すと低域の音量が下がり、右に回すと低域の音量が上がります。

メモ

小型のマイナスドライバーを使用して調節します。

11 TREBLEつまみ

スピーカーに出力する信号の高域を調節します。中央の位置を基準とし、左に回すと高域の音量が下がり、右に回すと高域の音量が上がります。

メモ

小型のマイナスドライバーを使用して調節します。

12 MASTERつまみ

スピーカーに出力する音量を調整します。

右に回すと大きくなります。一番左に回すと音声は出力されません。

SIGインジケーター*

スピーカーに出力する信号が一定以上になると点灯します。

CLIPインジケーター*

スピーカーに出力する信号が定格値を超えた際に点灯します。

この時、内部リミッターが動作します。

点灯した際は、MASTERつまみを左に回して音量を下げてください。

* インジケーターの点灯条件は、「基本操作」を参照してください。

リアパネル

13 LINE IN 1端子 /LINE IN 2 端子

RCAタイプのステレオ入力端子(アンバランス)です。

CD・メモリープレーヤーなどの外部機器を接続できます。

フロントパネルのLINE 1つまみ / LINE 2つまみで音量を調節します。

14 MIC/LINEスイッチ

リアパネルのMIC/LINE INに入力されるレベルを切り換えます。

(→ 「マイクを接続する」)

15 DUCKERスイッチ

ONにするとマイク入力時にそれ以外の入力信号の音量を自動的に減衰させます。(ダッキング機能)

アナウンス・スピーチを明瞭にすることができます。

16 MIC/LINE IN端子

ユーロブロックタイプのマイク/ライン入力端子(バランス)です。

MUTE端子にページングマイクのトークスイッチを接続することでマイク入力以外の入力信号の音量を減衰させることができます。(「マイクを接続する」)

17 LINE OUT 端子

RCAタイプのステレオ出力端子(アンバランス)です。

外部機器のライン入力端子に信号を出力します。

出力される信号はMIC/LINE(フロントパネル)または MIC/ LINE IN(リアパネル)と LINE IN 1およびLINE IN2の入力をミックスした信号です。

BASSつまみ、TREBLEつまみ、MASTERつまみおよび外部コントローラーの設定はLINE OUT出力に影響を与えません。

18 SPEAKER OUT設定

SPEAKER SELECTスイッチ

アンプの出力方式をハイインピーダンスまたはローインピーダンス(4Ω、8Ω)に切り換えます。

HIZ(Hi-z)スイッチ

ハイインピーダンス接続時に出力電圧を70Vまたは100Vに切り換えます。

(→ 「ハイインピーダンス接続(240W ×1ch)の場合」)

HPFスイッチ

ハイパスフィルターを有効にします。

注意

ハイインピーダンス接続時には、スピーカートランスの飽和を防ぐために必ずオンにしてください。

OUTPUTスイッチ

出力方式をモノラルまたはステレオに切り換えます。

(→ 「手順1 スピーカーを接続する」)

19 SPEAKER OUT 4Ω/8Ω端子

ローインピーダンス接続時のスピーカー出力です。

(→ 「ローインピーダンス接続(120W ×2ch)の場合」)

20 SPEAKER OUT 70V/100V端子

ハイインピーダンス接続時のスピーカー出力です。

(→ 「ハイインピーダンス接続(240W ×1ch)の場合」)

caution注意

アンプの電源が入っている間はSPEAKER OUT 70V/100V端子に触れないでください。

すべての接続は、アンプのスイッチを切り、電源ケーブルを取り外した状態で行う必要があります。

21 VOL. REMOTE端子

外部コントローラー接続用の端子です。

外部コントローラーで本機のMASTER音量を調節可能です。

(→ 「外部コントローラーを使用する」)

22 AC IN 端子

付属の電源コードを接続します。

(→ 「電源について」)

準備

ユーロブロックプラグの接続について

1.ユーロブロックプラグの端子ネジを緩めます。

メモ

マイナスドライバーの先端の幅が2.5mm以下のドライバーをご使用ください。

2.ケーブルを差し込みます。

メモ

付属するユーロブロックプラグに適合するケーブルは、スピーカー出力用はAWG12~AWG22、マイク入力用とREMOTE用はAWG16~AWG28です。

適合範囲内のケーブルを使用し、ケーブルの被覆を約7mm剥いてからユーロブロックプラグに差し込んでください。

3.ユーロブロックプラグの端子ネジを締め付けます。

メモ

ケーブルを引っ張って抜けないことを確認してください。

4.付属のケーブルバンドを使用し、ケーブルをユーロブロックプラグのタブ部に固定します。

Bluetoothアンテナの取り付け

Bluetooth機器と接続する場合は、以下の手順にて付属するBluetoothアンテナを取り付けてください。

1.付属のBluetoothアンテナを、Bluetoothアンテナ端子に差し込みます。

2.Bluetoothアンテナのナットを回して、アンテナ端子に固定します。

3.Bluetoothアンテナを起こします。

注意

アンテナは付属のMA-BT240専用品をお使いください。

アンテナを曲げる向きに注意してください。

アンテナを曲げるときは、無理に曲げないでください。

アンテナを延長する

市販のRP-SMA端子のケーブルを使用してアンテナを延長することが出来ます。

アンテナケーブルはインピーダンス50Ωで20m以下のものを使用してください。

注意

アンテナを延長するときもアンテナは付属のMA-BT240専用品を使用してください。

接続

caution注意

スピーカーを接続する前に本機の電源がオフになっていることを必ず確認してください。

オンになっている場合、感電する恐れがあります。

注意

外部機器を接続する際は、本機と接続する機器の電源がオフになっている、または使用する入力とMASTERの音量つまみが0(左に絞り切り)になっていることを確認してください。

本機とスピーカーのインピーダンス設定を必ず合わせてください。

合わせずに使用すると、本機およびスピーカが故障する恐れがあります。

スピーカーケーブルに荷重がかからないように設置してください。

手順1 スピーカーを接続する

ハイインピーダンス接続(240W ×1ch)の場合

1.SPEAKER SELECTをHIZにしてください。

使用環境にあわせて出力電圧を70Vまたは100Vに設定してください。

メモ

ハイインピーダンス接続の場合100V、または70Vの出力電圧で動作します。

日本や欧州では100Vが一般的で、アメリカでは70Vが一般的です。

70Vより電圧降下の少ない100Vの方が長距離伝送に優れています。

2.HPF(ハイパスフィルター)をON、OUTPUTをMONOに設定してください。

注意

スピーカーのトランスが飽和して本機の保護回路が動作する可能性があるので、必ずHPFをONに設定してください。

メモ

ハイインピーダンス接続時にOUTPUTをSTEREOにした場合、スピーカー出力からLチャンネルの音声のみが出力されてしまいます。必ずMONOに設定してください。

3.SPEAKER OUT 70V/100Vの+端子と-端子に接続してください。

接続には同梱のユーロブロック5.08mmピッチ(2pin)を使用してください。

注意

接続するスピーカーの定格入力の合計は240Wを超えないようにしてください。

ローインピーダンス接続(120W ×2ch)の場合

1.接続するスピーカーに合わせて、SPEAKER SELECTを4Ωまたは8Ωに設定してください。

2.出力方式をOUTPUTのSTEREO(ステレオ)・MONO(モノラル)からお選びください。モノラルを選択した際は、左右から同じ音声(L+R)が出力されます。

3.SPEAKER OUT 4Ω/8ΩのL/Rの+端子と-端子に接続してください。

接続には同梱のユーロブロック5.08mmピッチ(4pin)を使用してください。

注意

複数台のスピーカーを接続する場合は合成インピーダンスが本機で設定したインピーダンス以上になるようにしてください。

ローインピーダンスのスピーカーをハイインピーダンス用端子に接続しないでください。

手順2 外部機器を接続する

注意

外部機器を接続する際は、本機と接続する機器の電源がオフになっている、または使用する入力とMASTERの音量つまみが0(左に絞り切り)になっていることを確認してください。

音楽ソースを接続する

CD、メモリープレーヤーなどを本機のLINE IN 1またはLINE IN 2のRCA端子に接続してください。

マイクを接続する

1.本機のフロントパネルまたはリアパネルのMIC/LINE端子にマイクを接続してください。

ダイナミックマイク(XLRもしくはTRSケーブル)を使用する際はフロントパネルのMIC/LINE端子を使用してください。

ワイヤレスマイクのレシーバーなど固定設備機器を入力として使用する際はリアパネルのMIC/LINE IN端子を使用してください。

リアパネルのMIC/LINE IN端子に接続する際は、同梱のユーロブロック3.81mmピッチ(4pin)を使用してください。

ページングマイクのトークスイッチを接続する際は、トークスイッチを押したときにMUTE端子と 端子が接続するように配線しください。

2.使用する端子と入力レベルを設定してください。

フロントパネルのMIC/LINE入力を使用する際はFRONTを選択してください。接続する機器の入力レベルに合わせて、MICまたはLINEを設定してください。

リアパネルのMIC/LINE入力を使用する際はREARを選択してください。接続する機器の入力レベルに合わせて、リアパネル側のMICまたはLINEを設定してください。

フロントパネルの
FRONT/REARスイッチ

リアパネルの
MIC/LINEスイッチ

外部コントローラーを使用する

VOL. REMOTE端子にボリューム(10kΩ Bカーブ)を接続することで離れた場所から音量の調整が可能です。

接続には同梱のユーロブロック3.81mmピッチ(3pin)を使用してください。

端子Cの電圧が高くなると音量が大きくなります。

5V : 基準電圧出力

C : コントロール電圧

: GND

適切な音量の調整方法

1.VOL. REMOTE端子に取り付けたボリュームを最大にする。

2.本機のMASTERボリュームを必要な最大音量に調節する。

3.VOL. REMOTE端子に取り付けたボリュームで希望の音量になるように調節する。

外部コントローラーのボリュームで調整できる範囲は、本機のMASTERボリュームで設定した最大音量の範囲です。

Bluetoothを接続する

Bluetoothを使用するときはフロントパネルに付属のアンテナを接続してください。

ペアリング方法

1.フロントパネルのPAIRINGボタンを2秒以上押す。

ペアリング中はPAIRINGボタン横のインジケーターが点滅します。

2.本機と接続するBluetooth機器を操作して接続します。

接続方法は、お使いのBluetooth 機器の取扱説明書をご覧ください。

Bluetooth機器と接続するとインジケーターが点灯します。

3.接続したBluetooth機器を操作して音量を調節します。

Bluetooth機器が接続したときは再生一時停止状態になります。Bluetooth機器の音量を調節後、再生してください。

本機でBluetoothのみの音量調節はできません。

Bluetooth機器側で音量調節を行ってください。

注意

Bluetoothは、AVRCPの基本コマンドを使用して再生一時停止コマンドを送信するように設計されています。

ただし、すべての機器での動作を保証するものではありません。

接続の前にあらかじめMASTERつまみとBluetooth機器側の音量を最小にしてください。

メモ

本機の電源をオンにしたときに、自動的に前回接続したBluetooth機器に接続を試みます。

このとき、対象のBluetooth機器の電源が入っていなかったり、Bluetoothがオフになっていたりして、接続できない場合は接続を中止します。

接続の解除

現在接続されているBluetooth機器との接続を解除します。

1.PAIRINGボタンを、2秒以上押す。

2.接続が解除され、インジケーターが点灯から点滅に変わり、接続待機状態になります。

メモ

約2分経過するとインジケーターが消灯しBluetoothがオフになります。

点滅中にPAIRINGボタンを2秒以上押すとインジケーターが消灯しBluetoothがオフになります。

基本操作

インジケーター

状態

POWER

緑色点灯

電源オン

橙色点滅

保護回路が動作している

点灯

接続中

点滅

ペアリング中、接続待機中

MIC/LINE

SIGNAL点灯

最大入力レベルから-40dB以上

PEAK点灯

最大入力レベルから-3dB以上

LINE1

LINE2

SIGNAL点灯

最大入力レベルから-40dB以上

PEAK点灯

最大入力レベルから-3dB以上

MASTER

SIG点灯

最大出力レベルから-46dB以上

CLIP点灯

最大出力以上

操作1 電源を入れる

1.本機と接続した機器の電源スイッチが全てオフになっていることを確認してください。

2.MASTERつまみが0(左へ絞り切り)になっていることを確認してください。

3.付属の電源コードをAC IN端子に接続し、電源プラグをコンセントに差し込んでください。

4.接続した機器 → 本機の順番で電源をオンにしてください。

注意

リアパネルのLINE OUT 端子の出力はMIC/LINEつまみ、LINE 1 つまみ、 LINE 2つまみの設定が反映され、MASTERつまみの設定は反映されません。

音量の調整を行うときは、あらかじめMIC/LINEつまみ、LINE 1 つまみ、 LINE 2つまみの設定を最小にしてください。

メモ

電源を切る際は、本機 → 接続機器の順でオフにしてください。

操作2 音量調整(ミックス)する

1.スピーカーの音量が小さくなるようにMASTERつまみを調節する。

以降の操作中も音量が大きくなりすぎないように適宜調節してください。

2.各入力の音量つまみを回して音量を調節する。

調節する入力の音声信号を入力し、SIGNALインジケーターが点灯し、PEAKインジケーターが点灯しない程度に調節します。

メモ

Bluetoothの音量調節は、Bluetooth機器側で行ってください。

ヒント

主となるチャンネルの音量を最初に調節し、残りのチャンネルの音量を調節するとバランスの調整がしやすくなります。

3.MASTERつまみを調節して目的の音量にする。

ラックマウントアングルの取り付け

本機をラックにマウントする場合は、別売りのラックマウントアングルを取り付ける必要があります。

下図を参考に取り付けてください。

注意

本機のゴムフットを外したうえで、必ず他の機器との間を上下1U以上空けてください。

AK-RM05(別売)を使用する場合

2台を取り付ける場合は底板を取り付けて連結します。

AK-RS1(別売)を使用する場合

メモ

ラックマウントアングルの取り付け穴は、長穴になっていますので、ラックに取り付ける際に本機をラックから飛び出さない範囲で調整してください。

トラブルシューティング

本機の動作がおかしいときは、修理を依頼する前にもう一度、下記の点検を行ってください。

それでも改善しないときは、お買い上げの販売店またはティアック修理センター(巻末に記載)にご連絡ください。

電源が入らない

電源プラグなどがしっかりと差し込まれているか確認してください。

POWERインジケーターが橙色に点滅していて音が出ない

保護回路が動作しています。

POWERスイッチをオフにし、風通しのよいところに放置し、数分後に電源を入れ直してください。

温度が上昇しにくい場所に設置してください。

改善しない場合は、スピーカー出力がショートしていないか確認してください。

本機がハイインピーダンス設定のときにローインピーダンスのスピーカーを接続していないか確認してください。

本機がローインピーダンス設定のときに複数台のスピーカーを接続している場合、合成インピーダンスが本機で設定したインピーダンスより低くなっていないか確認してください。

音が歪む

CLIPインジケータが点灯していたらMASTERつまみを回して音量を下げてください。

各入力のPEAKインジケーターが点灯していたら音量つまみを回して音量を下げてください。

ペアリングしたBluetooth機器の出力ボリュームの音量を下げてください。

EQがかかり過ぎています。TREBLEやBASSを中心位置に調整してください。

MASTERつまみを上げても音が小さい

音量調整(ミックス)をやり直してください。

(「操作2 音量調整(ミックス)する」)

本機がローインピーダンス設定のときに、ハイインピーダンスのスピーカーを接続していないか確認してください。

マイクを接続しているのにMIC/LINEスイッチがLINEになっていないか確認してください。

MIC/LINEの音が出ない。

本機にはフロント/リアの入力選択とMIC/LINEの入力選択があります。適切な選択になっているかスイッチをもう一度確認してください。

Bluetoothのペアリングができない

接続したいBluetooth機器がA2DPに対応しているか確認してください。

接続したいBluetooth機器の通信が可能な状態になっているか確認してください。詳しくは、お使いのBluetooth 機器の取扱説明書をご確認ください。

本機とBluetooth機器の電源を一度切り、再び電源を入れてペアリングを試してください。

Bluetooth 機器との距離が離れすぎていませんか?

あるいは、間に壁や障害物などでさえぎられていませんか?

Bluetooth機器や本機の位置を変えてください。

仕様/定格

スピーカー出力

ハイインピーダンス

定格出力

240 W × 1 ch (70 V/100 V)

合成インピーダンス

出力電圧100V時

42Ω以上

出力電圧70V時

21Ω以上

コネクター

ユーロブロック 5.08 mmピッチ(2 pin)

ローインピーダンス

SPEAKER SELECT 4Ω選択時

負荷インピーダンス

4Ω 以上

定格出力

120W x 2ch (4Ω@1kHz、1%THD)

SPEAKER SELECT 8Ω選択時

負荷インピーダンス

8Ω 以上

定格出力

120W x 2ch (8Ω@1kHz、1%THD)

コネクター

ユーロブロック 5.08 mmピッチ(4 pin)

入力

マイク/ライン入力(MIC/LINE IN)

コネクター

フロント

コンボジャック (バランス) *¹

リア

ユーロブロック (バランス)
3.81 mmピッチ(4pin)

MIC選択時

最大入力レベル

-30 dBu

最小入力レベル

-65 dBu

入力インピーダンス

2k Ω以上

LINE選択時

最大入力レベル

+20 dBu

規定入力レベル

+4 dBu

入力インピーダンス

10k Ω以上

ライン入力(LINE IN 1/LINE IN 2)

コネクター

RCAピンジャック (アンバランス)

最大入力レベル

+6.0 dBV

規定入力レベル

-10.0 dBV

入力インピーダンス

10k Ω以上

オーディオ性能

周波数特性

20Hz~20kHz +2dB/-2dB

(LINE IN 1→SPEAKER OUT、1/8定格出力、TREBLE/BASSフラット時)

歪率

0.05%以下

(LINE IN 1→SPEAKER OUT、1kHz、1/8定格出力時)

S/N比

92dB以上

(LINE IN 1→SPEAKER OUT、1kHz、定格出力時)

クロストーク

70dB以上

(LINE IN 1→SPEAKER OUT、1kHz、定格出力時)

出力

ライン出力(LINE OUT)

コネクター

RCAピンジャック (アンバランス)

最大出力レベル

+6.0 dBV

規定出力レベル

-10 dBV

出力インピーダンス

200 Ω

Bluetooth®

バージョン

5.1

出力クラス

Class 2

(見通し通信距離:約10m*²)

対応プロファイル

A2DP、AVRCP

コーデック

SBC、AAC

外部制御
(VOL. REMOTE端子: 出力ボリューム調整用)

コネクター

ユーロブロック 3.81 mmピッチ(3 pin)

(1:Vcc 5V/2: Control/3: GND)

一般

電源

AC100 - 120V、 50/60 Hz

冷却方式

自然空冷

動作保証温度

0℃ - 40℃

動作保証湿度

5% - 85% (結露無きこと)

消費電力

定格

58 W (1/8 W出力、1k Hzサイン波、@4 Ω)

アイドル時

18 W

外形寸法

214(W) × 44(H) × 298(D) mm

(突起部を含まず、
Bluetoothアンテナを除く)

質量

2.5 kg

*1 XLR-3-31 相当 (1: GND、2: HOT、3: COLD)、

6.3 mm(1/4")TRS標準ジャック(Tip: HOT、Ring: COLD、Sleeve: GND)

*2 通信距離は目安です。周囲の環境や電波状況により通信距離は変わる場合があります。

0 dBu = 0.775 Vrms

0 dBV = 1 Vrms

取扱説明書のイラストが一部製品と異なる場合があります。

製品の改善により、仕様および外観が予告なく変更することがあります。

寸法図

ブロックダイヤグラム

Block diagram (pdf)