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D01410201B |
DIGITAL MIXER
取扱説明書
製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止するために、以下の注意事項をよくお読みください。
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警告 |
以下の内容を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。 |
電源プラグをコンセントから抜く |
万一、異常が起きたら 煙が出たり、変なにおいや音がするときは 機器の内部に異物や水などが入ったときは この機器を落としたり、カバーを破損したときは すぐに機器本体の電源スイッチを切り、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。 異常状態のまま使用すると、火災・感電の原因となります。 お買い上げの販売店またはティアック修理センター (巻末に記載) に修理をご依頼ください。 |
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指示 |
電源プラグにほこりをためない 電源プラグとコンセントの周りにゴミやほこりが付着すると、火災・感電の原因となります。 定期的(年1回くらい)に電源プラグを抜いて、乾いた布でゴミやほこりを取り除いてください。 |
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禁止 |
電源コードを傷つけない 電源コードの上に重い物を載せたり、コードを壁や棚との間に挟み込んだり、本機の下敷きにしない 電源コードを加工したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったり、熱器具に近付けて加熱したりしない コードが傷んだまま使用すると火災・感電の原因となります。 万一、電源コードが破損したら (芯線の露出、断線など) 、お買い上げの販売店またはティアック修理センター (巻末に記載) に交換をご依頼ください。 |
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付属の電源コードを他の機器に使用しない 故障、火災、感電の原因となります。 |
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交流100ボルト以外の電圧で使用しない この機器を使用できるのは日本国内のみです。表示された電源電圧(交流100ボルト)以外の電圧で使用しないでください。また、船舶などの直流 (DC) 電源には接続しないでください。火災・感電の原因となります。 |
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この機器を設置する場合は、放熱をよくするために、壁や他の機器との間は少し (20cm以上) 離して設置する ラックなどに入れるときは、背面から10cm以上の隙間を空ける 隙間を空けないと内部に熱がこもり、火災の原因となります。 |
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この機器の通風孔などから内部に金属類や燃えやすい物などを差し込む、または落とさない 火災・感電の原因となります。 |
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この機器の通風孔をふさがない 通風孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となります。 |
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禁止 |
機器の上に花びんや水などが入った容器を置かない 内部に水が入ると火災・感電の原因となります。 |
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分解禁止 |
この機器のカバーは絶対に外さない カバーを外す、または改造すると、火災・感電の原因となります。 内部の点検・修理は、お買い上げの販売店またはティアック修理センター (巻末に記載) にご依頼ください。 |
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この機器を改造しない 火災・感電の原因となります。 |
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注意 |
以下の内容を無視して誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 |
電源プラグをコンセントから抜く |
移動させる場合は、電源のスイッチを切り、必ず電源プラグをコンセントから抜き、外部の接続コードを外す コードが傷つき、火災・感電の原因や、引っ掛けてけがの原因になることがあります。 |
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旅行などで長期間この機器を使用しないときやお手入れの際は、安全のため必ず電源プラグをコンセントから抜く 通電状態の放置やお手入れは、漏電や感電の原因となることがあります。 |
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指示 |
オーディオ機器を接続する場合は、各々の機器の取扱説明書をよく読み、電源を切り、説明にしたがって接続する また、接続は指定のコードを使用する |
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電源を入れる前には、音量を最小にする 突然大きな音が出て、聴覚障害などの原因となることがあります。 |
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この機器はコンセントの近くに設置し、電源プラグは簡単に手が届くようにする 異常が起きた場合は、すぐに電源プラグをコンセントから抜いて、完全に電源が切れるようにしてください。 |
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この機器には、付属の電源コードを使用する それ以外の物を使用すると、故障、火災、感電の原因となります。 |
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禁止 |
ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な場所に置かない 湿気やほこりの多い場所に置かない。風呂、シャワー室では使用しない 調理台や加湿器のそばなど油煙や湯気が当たる場所に置かない 火災・感電やけがの原因となることがあります。 |
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電源プラグを抜くときは、電源コードを引っ張らない コードが傷つき、火災・感電の原因となることがあります。 必ずプラグを持って抜いてください。 |
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禁止 |
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない 感電の原因となることがあります。 |
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注意 |
5年に1度は、機器内部の掃除をお買い上げの販売店またはティアック修理センター (巻末に記載) にご相談ください。 内部にほこりがたまったまま、長い間掃除をしないと火災や故障の原因となることがあります。 特に、湿気の多くなる梅雨期の前に行うと、より効果的です。なお、掃除費用については、ご相談ください。 |
このたびは、TASCAM DIGITAL MIXER MX-D1606をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。
ご使用になる前に、この取扱説明書をよくお読みになり、正しい取り扱い方法をご理解いただいた上で、末永くご愛用くださいますようお願い申し上げます。お読みになったあとは、本書をいつでも見られる所に必ず保管してください。
また取扱説明書は、TASCAMのウェブサイトからダウンロードすることができます。
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MX-D1606 |
12 (8モノラル・4ステレオ) 入力/4 (2モノラル/ステレオ・2モノラル) 出力のアナログ音声入出力マトリクスが可能
60 ㎜フェーダーで各入出力レベルを直感的に制御
2入力/2出力のUSBオーディオインターフェース機能を搭載
不快なハウリングを抑制するハウリングサプレッサーを搭載
Ethernet、RS-485、REMOTE I/Oによる外部制御に対応、現場に応じたシステム構築が可能
アナウンスやBGM送出に便利な自動ミューティング機能を搭載
設計/施工・メンテナンス用のWindows対応ソフトウェア[TASCAM MX-D CONNECT] (無償ダウンロード)
壁埋め込み型コントローラー[RC-W100] (別売) に対応
本製品の構成は、以下の通りです。
開梱は本体に損傷を与えないよう慎重に行ってください。梱包箱と梱包材は、後日輸送するときのために保管しておいてください。
付属品が不足している場合や輸送中の損傷が見られる場合は、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
本体 x1
電源コード x1
PSE変換プラグ (3P-2P) x1
ユーロブロックプラグ x14
ケーブルバンドキット x1
ラックマウントビスキット x1
取扱説明書 (本書、保証書付き) x1
本書では、以下のような表記を使います。
本機および外部機器のボタン/端子などを「POWER スイッチ」のように太字で表記します。
必要に応じて追加情報などを、「ヒント」、「メモ」、「注意」として記載します。
ヒント
本機をこのように使うことができる、といったヒントを記載します。
メモ
補足説明、特殊なケースの説明などを記載します。
注意
指示を守らないと、人がけがをしたり、機器が壊れたり、データが失われたりする可能性がある場合に記載します。
TASCAMのウェブサイトにて、オンラインでのユーザー登録をお願い致します。
TASCAMおよびタスカムは、ティアック株式会社の登録商標です。
Microsoft、Windows 、Windows Vista および Windows Media は、米国 Microsoft Corporation の米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。
Apple、Mac、macOS、iOS、iPad、iPadOS および iTunes は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
その他、記載されている会社名、製品名、ロゴマークは各社の商標または登録商標です。
ここに記載されております製品に関する情報、諸データは、あくまで一例を示すものであり、これらに関します第三者の知的財産権、およびその他の権利に対して、権利侵害がないことの保証を示すものではございません。従いまして、上記第三者の知的財産権の侵害の責任、またはこれらの製品の使用により発生する責任につきましては、弊社はその責を負いかねますのでご了承ください。 |
本機の動作保証温度は、摂氏5度〜40度です。
次のような場所に設置しないでください。音質悪化の原因、または故障の原因となります。
振動の多い場所
窓際などの直射日光が当たる場所
暖房器具のそばなど極端に温度が高い場所
極端に温度が低い場所
湿気の多い場所や風通しが悪い場所
ほこりの多い場所
本機は、水平に設置してください。
放熱をよくするために、本機の上には物を置かないでください。
パワーアンプなど熱を発生する機器の上に本機を置かないでください。
本機をラックにマウントする場合は、付属のラックマウントビスを使って、下図のように取り付けてください。
付属の電源コードをAC IN端子に奥までしっかりと差し込んでください。
AC100V (50-60Hz) 以外の電源には、接続しないでください。
電源コードの抜き差しは、プラグを持って行ってください。
本機を寒い場所から暖かい場所へ移動したときや、寒い部屋を暖めた直後など、気温が急激に変化すると結露を生じることがあります。結露したときは、約1〜2時間放置してから電源を入れてお使いください。
製品の汚れは、柔らかい乾いた布で拭いてください。化学ぞうきん、ベンジン、シンナー、アルコールなどで拭かないでください。表面を傷める、または色落ちさせる原因となります。
この製品には、保証書が添付 (巻末に記載) されています。大切に保管してください。万が一販売店の捺印やご購入日の記載がない場合は、無料修理保証の対象外になりますので、ご購入時のレシートなどご購入店・ご購入日が確認できる物を一緒に保管してください。
保証期間は、お買い上げの日より1年です。保証期間中は、記載内容によりティアック修理センター (巻末に記載) が無償修理致します。その他の詳細については、保証書をご参照ください。
保証期間経過後、または保証書を提示されない場合の修理などについては、お買い上げの販売店またはティアック修理センター (巻末に記載) にご相談ください。修理によって機能を維持できる場合は、お客様のご要望により有料修理いたします。
万一、故障が発生した場合は使用を中止し、必ず電源プラグをコンセントから抜いて、お買い上げの販売店またはティアック修理センター (巻末に記載) までご連絡ください。修理を依頼される場合は、次の内容をお知らせください。
なお、本機の故障、もしくは不具合により発生した付随的損害 (録音内容などの補償) の責については、ご容赦ください。
本機を使ったシステム内の記録メディアなどの記憶内容を消失した場合の修復に関しては、補償を含めて当社は責任を負いかねます。
型名、型番 (MX-D1606)
製造番号 (Serial No.)
故障の症状 (できるだけ詳しく)
お買い上げ年月日
お買い上げ販売店名
お問い合わせ先については、巻末をご参照ください。
本機を廃棄する場合に必要となる収集費などの費用は、お客様のご負担になります。
POWERスイッチ
電源をオン/オフします。
POWERインジケーター
電源がオンの時、このインジケーター (青色) が点灯します。
本体ファームウェアのアップデート・初期化中は、点滅します。
マトリクスインジケーター (MONO INPUTS1〜8)
MONO INPUT1~8 () の信号が、OUTPUT1~4 (
) に出力されるとき、このインジケーター (橙色) が点灯します。
SIG/PEAKインジケーター (MONO INPUT1~8)
MONO INPUT1~8 () に、‒30 dBFS以上の信号が入力されると、対応するインジケーターが点灯します。
入力信号のレベルがピーク値 (‒3 dBu以上) に達すると、インジケーター (赤色) が点灯します。(*1)
その場合、接続している機器の出力を下げるか、本機の入力フェーダー () を下げてお使いください。
マトリクスインジケーター (STEREO INPUTS1~4)
STEREO INPUT1~4 () の信号が、OUTPUT1~4 (
) に出力されるとき、このインジケーター (橙色) が点灯します。
SIG/PEAKインジケーター (STEREO INPUT1~4)
STEREO INPUT1~4 () に、‒30 dBFS以上の信号が入力されると、対応するインジケーターが点灯します。
入力信号のレベルがピーク値 (‒3 dBu以上) に達すると、インジケーター (赤色) が点灯します。(*1)
その場合、接続している機器の出力を下げるか、本機の入力フェーダー () を下げてお使いください。
出力レベルメーター(左側 : OUT1、右側 : OUT2)
OUTPUT1、2 () の出力信号をレベルで表示します。
出力信号のレベルがピーク値 (‒3 dBu以上) に達すると、インジケーター (赤色) が点灯します。(*1)
OUTPUT1、2 () の出力フェーダー (
) を下げてお使いください。
SIG/PEAKインジケーター (左側 : OUT3、右側 : OUT4)
OUTPUT3、4 () の出力信号をレベルで表示します。
出力信号のレベルがピーク値 (‒3 dBu以上) に達すると、インジケーター (赤色) が点灯します。(*1)
OUTPUT3、4 () の出力ボリューム (
) を下げてお使いください。
LOCKスイッチ/インジケーター
フェーダー () 、MEMORYスイッチ (
) の動作を無効にするスイッチです。
先端が細い棒でLOCKスイッチを押すと、LOCKインジケーター (赤色) が点灯し、フェーダーやMEMORYスイッチ (
) による操作が無効になり、ロック状態となります。(TASCAM MX-D CONNECTを使用し、ロック中も操作可能なフェーダーを設定できます。)
再度LOCKスイッチを押すと、LOCKインジケーターが消灯し、フェーダーやMEMORYスイッチ (
) のロック状態が解除され、操作が有効になります。
ロックした位置より大きな音量位置でロック解除した場合、ロック時の音量が保持されています。
そのような場合は、一度、フェーダー () やボリューム (
) をロックした位置より下げてから、音量調整を行ってください。
機器名称表示部
入力および出力機器の名称を表示する場所です。
ラベルテープなどで、下記の名称例を参考にシールを作成し、表示部に貼り付けてご使用ください。
表示部のサイズは、幅18 mm ×高さ6 mmです。
出力レベル調節ボリューム (左側 : OUT3、右側 : OUT4)
OUTPUT3、4 () の出力レベルを調節します。
SIG/PEAK インジケーター (USB IN/OUT) (左側 : USB AUDIO入力、右側 : USB AUDIO出力)
USB端子 (
) から、‒30 dBFS以上の信号が入力されると、左側のインジケーターが点灯します。
入力信号のレベルがピーク値 (‒3 dBu以上) に達すると、インジケーター (赤色) が点灯します。(*1)
USB接続している機器の音声出力レベルを下げてお使いください。
USB端子 (
) に音声信号が出力されると、右側のインジケーターが点灯します。
出力信号のレベルがピーク値 (‒3 dBu以上) に達すると、インジケーター (赤色) が点灯します。(*1)
本機のUSB出力レベル調節ボリューム () を下げてお使いください。
*1 : 入力、または出力回路に過度の負荷をかけている状態で、長時間連続使用しないでください。その場合、故障の原因となります。 |
MEMORYスイッチ/インジケーター (A~D)
各スイッチに割り付けられたパターンメモリーを呼び出します。A~Dに割り付けられたパターンメモリーが呼び出されているときにインジケーター (橙色) が点灯します。
パターンを呼び出すには、MEMORYスイッチをインジケーターの点滅が点灯に変わるまで、押し続けます。
(点灯する前にMEMORYスイッチから手を離すと、パターンは呼び出されません。)
各スイッチへのパターンメモリー設定は、TASCAM MX-D CONNECTで行います。
初期値では、MEMORYスイッチ (A~D) にパターン1〜4が設定してあります。
(パターン 1〜4の内容は、全て同じです。)
パターンメモリー名称表示部 (A~D)
A~Dに割り付けられたパターンメモリーの名称を表示する場所です。
ラベルテープなどで、ラベルシールを作成し、表示部に貼り付けてご使用ください。
表示部のサイズは、幅18 mm ×高さ6 mmです。
MONO INPUTフェーダー (1~8)
MONO INPUT1~8 () から入力された信号を本機のマトリクスミキサーに送る音量を調節します。
本体の操作で入力のマトリクスアサインを変更できます。詳細は、「MATRIX (マトリクス)」をご参照ください。
+48Vファンタム電源インジケーター
MONO INPUT1~8 () に、ファンタム電源が供給されているときにインジケーターが点灯(赤)します。
ファンタム電源のオン/オフは、TASCAM MX-D CONNECT側から操作します。
STEREO INPUTSフェーダー (1~4)
STEREO INPUT1~4 () から入力された信号を本機のマトリクスミキサーに送る音量を調節します。
出力レベル調節フェーダー (OUT1、OUT2)
リアパネルのOUTPUT1、2 () の出力レベルを調節します。
USB入力レベル調節ボリューム (USB INPUT)
USB接続している機器から本機への入力音量を調節します。
USB出力レベル調節ボリューム (USB OUTPUT)
本機からUSB接続している機器への出力音量を調節します。
USB端子 (Type-C)/インジケーター
USB Type-CのUSBポートです。
USBケーブル (Type-A ‒ Type-C、またはType-C ‒ Type-C) を使って、パソコンと接続します。
48 kHz/24 bit、2 IN/2 OUTのオーディオインターフェースとして使用することができます
USB接続を認識するとインジケーター (橙色) が点灯します。
本機は、Windows OS、macOSの標準ドライバーでオーディオインターフェースを使用できます。専用ドライバーは不要です。
保護カバーを取り付けてあります。
使用する場合は、カバーを外してからお使いください。
ETHERNET端子/ネットワーク ステータス インジケーター
イーサネット端子 (*2) です。
ネットワーク接続し、TASCAM MX-D CONNECTから本機を制御するのに使用します。
リンクステータス/アクティビティインジケーター (緑色)
点灯は、機器間のリンクが確立されていることを示します。
点滅は、機器間の信号のやり取りを示します。
100 Mbpsリンクステータスインジケーター (橙色)
点灯は、100 Mbpsのイーサネットリンクが確立されていることを示します。
使用するLANケーブルについて
カテゴリー5e以上のSTPケーブルをご使用ください。
クロスオーバー・ケーブル、ストレート・ケーブルのどちらでも使用できます。
動作モード切換えスイッチ
本機の動作モードを切換えるためのスイッチです。
電源オフの状態で動作モード切換えスイッチを以下のように設定し、POWERスイッチを入れると設定された動作モードで起動します。
動作モード切換えスイッチ |
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通常モード |
|
初期化モード |
|
(初期設定 : [通常モード (RESUME) ])
初期化モードについては、「本体初期化設定」をご参照ください。
注意
必要なとき以外は、[通常モード (RESUME) ] を選択してください。
(初期化モードでは、TASCAM MX-D CONNECTで本機に設定したパラメーターも初期化されます。)
表にないスイッチの設定はしないでください。
本機、または接続されている機器の故障の原因となります。
本機の電源を入れたままで、このスイッチの切換えを行わないでください。本機の故障の原因となります。
RS-485端子
外部コントローラーRC-W100を接続する端子 (*2) です。
本機を外部から制御することが可能です。
外部コントローラーRC-W100については、「外部コントローラーについて」をご参照ください。
RS-485端子については、「外部コントローラー端子の接続 (RS-485端子) 」をご参照ください。
REMOTE I/O端子
D-Sub 25ピンの入出力制御信号、および外部電源制御信号の接続端子です。
REMOTE I/O端子については、「REMOTE I/O 端子の接続」をご参照ください。
SIGNAL GND端子
システム配線時に、機器同士のシャーシアースをとる場合に使用します。
注意
接地アース (保護接地) ではありませんので、不用意に接地するとハム音などの原因になります。
AC IN端子
付属の電源コードを接続します。
STEREO INPUTS L/R (1~4) 端子 (UNBALANCED)
RCAピンジャックタイプのステレオ・アナログ入力端子です。
CD、メモリープレーヤーなどのステレオ出力機器を接続します。
REC OUT L/R 端子 (UNBALANCED)
RCAピンジャックタイプの録音用アナログ出力端子です。
メモリーレコーダーなどの録音用機器に接続します。
MONO INPUTS (1~8) 端子 (BALANCED)
ユーロブロックタイプのモノラル・アナログ入力端子です。
(信号名は、左からHOT、COLD、GND)
マイクなどのモノラル出力機器を接続します。
MONO INPUT7、8端子は、TASCAM MX-D CONNECTを使用して、ステレオ入力として扱うことができます。
ユーロブロックについては、「ユーロブロックプラグの接続について」をご参照ください。
OUTPUTS (1~4) 端子 (BALANCED)
ユーロブロックタイプのアナログ出力端子です。
パワーアンプなどに接続します。
(左からHOT、COLD、GND)
出力形式については、「OUT1・OUT2出力形式選択 (MONO/STEREO) 」をご参照ください。
ユーロブロックについては、「ユーロブロックプラグの接続について」をご参照ください。
*2 : 本機のETHERNET端子 ( |
以下に、本機の接続例を示します。
接続前の注意
接続を行う前に、外部機器の取扱説明書をよくお読みになり、正しく接続してください。
本機および接続する機器の電源を全てオフ、またはスタンバイ状態にします。
各機器の電源は、同一のラインから供給するように設置します。テーブルタップなどを使う場合は、電源電圧の変動が少なくなるように、電流容量が大きい太いケーブルをご使用ください。
オーディオ機器を接続する場合には、以下のフェーダーおよびボリュームを下げた状態で行ってください。
モニター機器から突然大きな音が出て、機器の破損や聴覚障害の原因になる可能性があります。
MONO INPUTフェーダー (1~8) /STEREO INPUTSフェーダー (1~4) /出力レベル調節フェーダー (OUT1、OUT2)
出力レベル調節ボリューム (OUT3、OUT4) /USB入力レベル調節ボリューム/USB出力レベル調節ボリューム
専用アプリケーションTASCAM MX-D CONNECT使用して、本機のミキサー機能を細かく設定をすることができます。
また、その設定された内容を本機の内蔵メモリーに書き込みます。そのため次回電源をオンにした際も電源を切る前と同じ状態で使い始めることができます。
TASCAM MX-D CONNECTを使って、本機をイーサネット経由で、制御することができます。
詳細については、TASCAMのウェブサイト (https://tascam.jp/jp/) のTASCAM MX-D CONNECTの取扱説明書をご覧ください。
[TASCAM MX-D CONNECTのINPUT画面]
MONO INPUT1〜8 ( |
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MIC/LINEの選択で [MIC] を選択した場合、ファンタム電源 [+48V] のオン/オフを設定できます。 ファンタム電源がオンのとき、本機のフロントパネルの+48Vファンタム電源インジケーター ( |
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MIC/LINEの選択で [MIC] を選択した場合、[GAIN] のHIGH/LOWを設定できます。 GAINがHIGHのとき、入力信号を約 [30 dB] 増幅させることができます。 |
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MIC/LINEの選択で [MIC] を選択した場合、入力ゲインを調整します。 INPUT GAIN:0.0 dB 〜 +36.0 dB |
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MIC/LINEの選択で [LINE] を選択した場合、入力トリムを調整します。 INPUT TRIM:‒10.0 dB 〜 10.0 dB |
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リンク機能をオンにすると、MONO INPUT7、8 端子 ( ステレオリンク時は、LINEとして機能します。 |
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入力音量がスレッショルドレベルを超えた場合に、コンプレッサーがかかり(音量の変化幅を圧縮)、音量のバラつきを抑えます。
この機能は、MONO INPUT1〜8 () に搭載されています。
(初期値 : [OFF] )
[入力コンプレッサー設定画面]
ON/OFF
コンプレッサーを有効/無効にします。
THRESHOLD
コンプレッサーをかけ始めるレベル (スレッショルドレベル) を調節します。
RATIO
入力音量の圧縮率を設定します。
値が大きいほど圧縮率が高くなり、圧縮幅が増加します。
ATTACK
入力音量がスレッショルドレベルを超えた場合に、 [RATIO] で設定された圧縮率までに達するまでの時間を設定します。
RELEASE
入力音量がスレッショルドレベルより下がった後、圧縮が解除され通常のレベルに戻るまでの時間を設定します。
GR
ゲインリダクションメーター
コンプレッサーのかかり具合を確認できます。
パラメーター |
設定範囲 |
初期値 |
THRESHOLD |
‒32 dB~0 dB |
0 dB |
RATIO |
1 : 1~ ∞ : 1 |
1 : 1 |
ATTACK |
2 ms~200 ms |
2 ms |
RELEASE |
10 ms~1000 ms |
10 ms |
特定の周波数帯域を増幅あるいは減衰させるエフェクターです。
使用するマイクの帯域のバランス調整や余分な帯域のピンポイント・カットなどに使用します。
(初期値 : [OFF] )
モノラル入力
MONO INPUT1〜8 () には、4バンドイコライザーが搭載されています。
[入力イコライザー (モノラル) 設定画面]
EQ : ON/OFF
入力イコライザーを有効/無効にします。
形式 |
パラメーター |
設定範囲 |
初期値 |
|
HIGH ハイシェルビング |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
0 dB |
F |
中心周波数 |
2 kHz ~ 18 kHz |
10 kHz |
|
MID HIGH ピーキングタイプ |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
0 dB |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
2 kHz |
|
Q |
帯域幅 |
0.5 ~ 12 |
0.7 |
|
MID LOW ピーキングタイプ |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
0 dB |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
500 Hz |
|
Q |
帯域幅 |
0.5 ~ 12 |
0.7 |
|
LOW ローシェルビング |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
0 dB |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 2 kHz |
100 Hz |
ステレオ入力
STEREO INPUTS L/R1~4 () には、2バンドイコライザーが搭載されています。
[入力イコライザー (ステレオ) 設定画面]
EQ : ON/OFF
入力イコライザーを有効/無効にします。
形式 |
パラメーター |
設定範囲 |
初期値 |
|
HIGH ハイシェルビング |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
0 dB |
F |
中心周波数 |
2 kHz ~ 18 kHz |
10 kHz |
|
LOW ローシェルビング |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
0 dB |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 2 kHz |
100 Hz |
パワーアンプ、スピーカーシステム、音場などの特性に対応させる出力イコライザーです。
(初期値 : [OFF] )
この機能は、OUTPUTS1~4 () に搭載されています。
[出力イコライザー設定画面]
6 バンドのイコライザーを出力系統ごとに搭載しています。
6 バンドを以下の形式から個別に選択できます。
EQ : ON/OFF
出力イコライザーを有効/無効にします。
形式 |
パラメーター |
設定範囲 |
|
P.EQ ピーキングタイプ |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
|
Q |
帯域幅 |
0.5 ~ 12 |
|
LCF ローカットフィルター |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
SHV-L ローシェルビング |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
|
SHV-H ハイシェルビング |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
G |
ゲイン |
‒15 dB ~ +15 dB |
|
HCF ハイカットフィルター |
F |
中心周波数 |
40 Hz ~ 18 kHz |
P.EQの初期値
ゲイン |
全て0.0 dB |
帯域幅 |
全て0.7 |
中心周波数1 |
40 Hz |
中心周波数2 |
100 Hz |
中心周波数3 |
500 Hz |
中心周波数4 |
2 kHz |
中心周波数5 |
5 kHz |
中心周波数6 |
10 kHz |
自動計測を行うと、音場の残響特性、伝送特性など固有のハウリング周波数や抑圧レベルを分析して、プリセットフィルター (4バンド) を設定し、ハウリングを抑制します。
システム使用中にハウリングが発生すると、アクティブフィルター (2バンド) が自動的にハウリングを抑制します。
(初期値 : [OFF]、プリセットフィルター未設定)
メモ
ハウリングサプレッサーが[ON]の場合、プリセットフィルター未設定でもアクティブフィルターは、動作しますので正弦波やテストトーンなどを使用される場合は、 [OFF] にしてください。
自動計測を行う際は、マイクとスピーカーの距離を5m以上
離して、無音の状態で行なってください。
自動計測は、専用アプリケーションTASCAM MX-D CONNECTでも行うことができます。
ハウリングサプレッサーの自動計測手順
アプリと接続されているときは、本体操作による自動計測ができません。アプリから操作して行ってください。
十分な効果を得るために、自動計測は実際に使用する環境と同じ状態 (各種ミキサー設定、スピーカーやマイクの位置) で行ってください。
1.本機の出力音量を調節する
OUTPUT1、2 (
) の出力レベル調節フェーダー (
) を [8] の位置に設定します。
OUTPUT3、4 (
) の出力レベル調節ボリューム (
) を3時の位置に設定します。
2.MONO INPUT (1~8) フェーダー () を [8] の位置に設定する
3.本機に接続したパワーアンプの出力音量を調節する
マイクで声を出しながら、パワーアンプの出力音量を少しずつ上げ、必要な音量になるよう調節してください。
メモ
パワーアンプの出力音量を必要な音量に調節後、マイクの前で大きく"パン"と手をたたいて、ハウリングが発生しないことを確認してください。
4.MONO INPUT (1~8) フェーダー () を [0] の位置に設定する
5.自動計測を行う
本機の操作部のMEMORYスイッチ (
) の"A"、"C"、"D"を同時に2秒以上押します。
MEMORYスイッチ (
) のインジケーター"A"、"C"、"D"が点灯し、自動計測が始まります。
自動計測が終了すると、MEMORYスイッチの各インジケーターは、元の点灯状態にもどります。
自動計測中にエラーになった場合
MEMORYスイッチ (
) のインジケーター"A"、"B"、"C"、"D"の全てが点灯した場合は、計測エラーです。
計測エラーになった場合は、マイクの向き、スピーカーの向き、パワーアンプの出力音量などを再度調節し、手順 1.からやり直してください。
注意
拡声レベルが極端に上がっていたり、マイクとスピーカーが接近しすぎていると、本機のハウリングサプレッサーの自動計測が正確に行えない場合があります。
本機は、12 × 4のアナログ音声入出力をマトリクスで組むことが可能です。
各出力 (OUT1~4) に対して、アサインする入力 (MONO INPUTS1~8、STEREO INPUT1~4) を選択・設定します。
メモ
USB INはアナログ入力同様、OUT4系統すべてとマトリクスを組むことが可能です。
REC OUT、USB OUTは、OUT4系統のいずれかとバスを共用します。
REC OUT、USB OUTから出力される信号は、選択したOUTPUTS1~4 (
) の信号を加算したものが出力されます。
(初期値 : OUT1 ~ 4は、全て[ON]、REC OUTおよびUSB OUTは、OUT1のみ[ON] )
[MATRIX画面]
本機能は、ダッキングの動作をします。
指定したMONO INPUT1~8 () に信号 (音声など) を入力すると、同じ出力系統にアサインされているSTEREO INPUT信号の音量を自動的にミューティング (減衰) させ、目的のアナウンスを明瞭に放送することができます。
指定したMONO INPUT1~8 () の信号がなくなると、自動的にSTEREO INPUT1~4 (
) 信号の音量が元に戻ります。
ミューティングレベル
アナウンスミューティングで、減衰させるレベルを設定します。
設定範囲 : ‒∞ ~‒3 dB (初期値 : ‒18 dB)
ミューティングホールド時間
ミューティング (減衰) を解除するまでの時間を設定します。
設定範囲 : 0.1、0.5~5.0 (0.5秒刻み) (初期値 : 2.0秒)
指定したSTEREO INPUT1~4 () に信号 (音楽など) を入力すると、同じ出力系統にアサインされている他のSTEREO INPUTに入力されていた信号を自動的にミュート (消音) します。
複数のチャンネルをONにしたときは、チャンネル番号の小さい方が優先されます。
指定したSTEREO INPUT1~4 () の信号がなくなると、ミュートされていた信号は自動的に元の音量に戻ります。
ミュージックミューティングを起動するSTEREO INPUT1~4 (
) を指定します。
ミューティングホールド時間
ミューティング (減衰) を解除するまでの時間を設定します。
設定範囲 : 0.1、0.5~5.0 (0.5秒刻み) (初期値 : 2.0秒)
メモ
ステレオリンク時のMONO INPUT7/8は、アナウンスミューティングおよびミュージックミューティングの対象外です。
出力チャンネルの信号の遅延を調節します。
サブスピーカーへの出力信号をメインスピーカーの出力に対し時間の遅れを発生させ、音像を前面に定位させるなどのディレイ時間を設定します。
端子 |
設定範囲とステップ |
初期値 |
OUT1 ~ 4 |
0 ~ 300 msec、1 msec Step |
0 msec |
OUT1、およびOUT2の出力形式をモノラル、またはステレオに指定します。
ステレオで使用する場合は、OUT1AまたはOUT2AにLch (左) 、OUT1BまたはOUT2BにRch (右) が出力されます。
(初期値 : [STEREO] )
OUT1A/1BとOUT2A/2Bの、出力信号のバランスを設定できます。
端子 |
設定範囲 |
初期値 |
OUT1、OUT2 |
A50~C~B50 |
C |
チャンネル毎にテスト信号を出力できます。
スピーカーの調節など利用できます。
テスト信号は正弦波、ホワイトノイズ、ピンクノイズを選択できます。
テスト信号の種類は、全ての出力に共通です。
出力毎に、異なる設定にはできません。
パラメーター |
設定範囲 |
初期値 |
TYPE |
Off、Pink Noise、 White Noise、Sine Wave |
Sine Wave |
FREQUENCY (*) |
100 Hz、1 kHz、10 kHz、18 kHz |
1 kHz |
LEVEL |
‒36 dB~0 dB |
‒20 dB |
*TYPEで[Sine Wave]を選択したときにFREQUENCYが選択できます。
突発的な過大出力による歪みを防ぎ、アンプ、スピーカーなどを保護します。
(初期値 : [OFF] )
[出力コンプレッサー設定画面]
COMP : ON/OFF
コンプレッサーを有効/無効にします。
THRESHOLD
コンプレッサーをかけ始めるレベル (スレッショルドレベル) を調節します。
RATIO
入力音量の圧縮率を設定します。
値が大きいほど圧縮率が高くなり、圧縮幅が増加します。
ATTACK
入力音量がスレッショルドレベルを超えた場合に、 [RATIO] で設定された圧縮率までに達するまでの時間を設定します。
RELEASE
入力音量がスレッショルドレベルより下がった後、圧縮が解除され通常のレベルに戻るまでの時間を設定します。
GR
ゲインリダクションメーター
コンプレッサーのかかり具合を確認できます。
パラメーター |
設定範囲 |
初期値 |
THRESHOLD |
‒32 dB~0 dB |
‒10 dB |
RATIO |
1 : 1~ ∞ : 1 |
2.5 : 1 |
ATTACK |
2 ms~200 ms |
30 ms |
RELEASE |
10 ms~1000 ms |
230 ms |
使用目的に応じたミキサー設定を1つのパターンとして、最大16パターンまで本体内に記憶できます。
16パターンの中から、任意の4パターンをMEMORYスイッチ () を使って、呼び出すことができます。
下記の項目は、パターンメモリーには保存されません。
MEMORYスイッチ (
) のパターンメモリー割り付け設定
外部コントローラーシステムの有効/無効設定
ネットワーク設定
RC-W100は、本機およびTASCAM対応機種で使用可能な壁埋め込み型プログラマブルコントローラです。
各出力のミックスバランス調整などが、TASCAM MX-D CONNECTを介さずに、RC-W100のボタンやツマミで簡単に行うことができます。
RC-W100本体のIDを設定する
1.RC-W100本体の接続端子面のディップスイッチのスイッチ 1~3を以下のように組み合わせて、1~8のIDを設定します。
1 |
2 |
3 |
4 |
|
|
|
|
5 |
6 |
7 |
8 |
|
|
|
|
2.終端となるRC-W100本体のターミネーション (終端) を設定します。
RC-W100を1台で接続する場合は、そのRC-W100本体のディップスイッチ 4を [ON] 側に設定します。
複数のRC-W100をデイジーチェーンで、接続する場合は、ターミネーション (終端) となるRC-W100のディップスイッチ 4を [ON] 側に設定します。
その他のRC-W100のディップスイッチ 4は、[OFF] 側に設定します。
本機とRC-W100を接続する
本機のRS-485端子とRC-W100のRS-485端子をカテゴリー5e以上のケーブルで接続します。
(RC-W100の2つあるRS-485端子のどちらに接続しても構いません。)
メモ
複数のRC-W100をデイジーチェーンで接続 (最大8台) する場合は、RC-W100のIDを重複しないように設定してください。
本機とRC-W100を2台以上接続する場合
複数のRC-W100を接続して使用する場合は、RC-W100同士をRS-485端子でデイジーチェーン接続します。
ターミネーション (終端) となるRC-W100のディップスイッチ 4を [ON] 側に設定します。
その他のRC-W100のディップスイッチ 4は、[OFF] 側に設定します。
最大8台まで接続可能。
本機からターミネーション (終端) のRC-W100までの合計ケーブル長は、最長200 mです。
D-Sub 25ピンのリモートコントロール用REMOTE I/O端子 () です。
接続ワイヤーには、AWG 24サイズの撚り線をご使用ください。
ケーブル長は最大50 mです。
ピン割り当て |
||||
Pin No. |
信号名 |
Pin No. |
信号名 |
|
1, 2 |
GND |
22, 23 |
GND |
|
3〜10 |
リモートイン [1~ 8] |
24 |
リレー HOT |
|
11〜13 |
GND |
25 |
リレー COLD |
|
14 ~ 21 |
リモートアウト [1~ 8] |
Pin No.3~10のリモートイン端子 [1~8] (パターンメモリー切換制御) とGNDを短絡すると、リモート入力端子項目で割り付けられたパターンメモリーに切り換わります。
タイマー制御による自動放送や制御信号に対応した放送パターン自動選択システムなどに利用できます。
Pin No.14~21のリモートアウト端子 [1~8] (外部出力制御) は、リモートアウト端子項目で設定された状態が出力されます。
出力仕様は、オープンコレクターです。
[ON] のときGND、[OFF] のときOPENが出力されます。
(最大電圧= 35 V、最大許容電流= 30 mA)
Pin No.24 [リレー HOT] 端子、Pin No.25 [リレー COLD] 端子は、外部電源制御用端子です。
TASCAM AV-Pシリーズなど、外部制御に対応したパワーディストリビューターを制御することができます。
接続は下図をご覧ください。(接続可能台数は、最大で1台です。)
外部コントローラーRC-W100用RS-485端子 () です。
接続には、カテゴリー5e以上のケーブルを使用してください。
上図は、端子の正面より見た図になります。
RS-485ピン割り当て |
||||
Pin No. |
信号名 |
Pin No. |
信号名 |
|
1 |
B (TD+) |
5 |
GND |
|
2 |
A (TD‒) |
6 |
NC |
|
3 |
NC |
7 |
NC |
|
4 |
DC24V |
8 |
GND |
メモ
RS-485端子には、誤ってイーサネットのLANケーブルを差し込まないようにするカバーを取り付けてあります。
使用する際は、カバーを外してからお使いください。
ユーロブロックプラグへの配線は、下記の手順で行ってください。
1.ユーロブロックプラグの端子ネジを緩めます。
メモ
マイナスドライバーの先端の幅が2.5 mm以下のドライバーをご使用ください。
2.ケーブルを差し込みます。
メモ
付属するユーロブロックプラグに適合するケーブルは、AWG 16 〜AWG 28です。適合範囲内のケーブルを使用し、ケーブルの被覆を約7 mm剥いてからユーロブロックプラグに差し込んでください。
3.ユーロブロックプラグの端子ネジを締め付けます。
メモ
ケーブルを引っ張って、抜けないことを確認してください。
4.付属のケーブルバンドを使用して、ケーブルをユーロブロックプラブのタブ部に固定します。
ユーロブロック配線図
ユーロブロック端子のピン配列図
: HOT、
: COLD、
: GND
本機の動作がおかしいときは、修理を依頼する前にもう一度、下記の点検を行ってください。
それでも改善しないときは、お買い上げ店またはティアック修理センターにご連絡ください。
電源が入らない
電源プラグがしっかりと差し込まれているかを確認してください。
音が出ない
モニターシステムとの接続をもう一度確認してください。また、アンプの音量を確認してください。
信号が発振する
メモリーレコーダーなどで、REC OUT L/R 端子 (
) とSTEREO INPUTS L/R (1~4) 端子 (
) を同時に接続すると、信号がループして発振します。
その場合は、TASCAM MX-D CONNECTからマトリクスの設定で、入力端子の録音系統へのアサインをオフにしてご使用ください。
POWERインジケーターが点滅している
早い点滅 (0.2秒周期) をしている場合は、本体の初期化中、ファームウェア書き込み中、またはファイル転送中です。
点滅が終わるまでお待ちください。
点滅中は、絶対に本機の電源を切らないでください。
その他のパターンや周期で点滅している場合は本機内部でエラーが発生しています。電源を入れなおしても再び同様の現象が発生する場合は、お買い上げ店またはティアック修理センターにご連絡ください。
フェーダー、つまみを動かしても音量が変化しない
フロントパネルのLOCKスイッチ (
) がオンになっている場合、LOCKスイッチ (
) をオフにしてください。
TASCAM MX-D CONNECTで、フェーダーのF.LINK (フェーダーリンク) 機能がオフになっているかを確認してください。
RC-W100でステレオ入力の音量操作ができない
対象のステレオ入力のF.LINK (フェーダーリンク) 機能がオンになっている場合、ステレオ入力の音量をRC-W100から操作するにはF.LINK機能をオフにする必要があります。
RC-W100でソースを切替後、すぐにボリュームを操作すると切替前のソースの音量が変わることがある
ボリューム調整は、ソースセレクトボタンを押して1〜2秒おいてから行ってください。
USBオーディオインターフェースを使用した際に、音切れやノイズが発生する
パソコンの負荷が原因で、音切れやノイズが発生します。
下記にパソコンの負荷を軽減させる方法をご紹介いたします。
1.無線LANやアンチウイルスソフトなどの常駐ソフトがバックグラウンドで動作している場合は、定期的な負荷がかかり、音切れやノイズの原因となります。
その場合は無線LANの通信を停止する、またはアンチウイルスソフトなどの常駐ソフトを停止後して、お試しください。
2.お使いのオーディオアプリケーションにてバッファーサイズ (レイテンシー) の設定を大きくすることをお試しください。(Windows のみ)
メモ
オーディオアプリケーション側で、パソコンへの負荷を減らす方法については、オーディオアプリケーションのメーカー様にお問い合わせください。
3.パソコンをオーディオ処理に適した設定に変更してください。
[ Windows の場合]
パフォーマンスオプション
1.ご使用のOSに適した設定方法で、<システム>を開きます。
2.<システムの詳細設定>をクリックします。
3.<システムのプロパティ>画面の<詳細設定>タブで、<パフォーマンス>枠の<設定>をクリックします。
4.<パフォーマンスオプション>画面の<視覚効果>タブで、<パフォーマンスを優先する>を選択します。
電源オプション
1.ご使用のOSに適した設定方法で<コントロールパネル>を開きます。
2.<ハードウェアとサウンド>をクリックします。
3.<電源オプション>をクリックします。
4.<電源プランの選択>で、<高パフォーマンス>を選択します。
メモ
項目が表示されていない場合は、<追加のプランを表示>のプルダウンボタンを選択して表示します。もしくは、<電源プランの作成>をクリックしてください。
[ Mac の場合]
1.アップルメニューより<システム環境設定>画面を開き、<省エネルギー>を選択します。
2.<コンピュータのスリープ>を<しない>に設定します。
3.<ディスプレイのスリープ>を<しない>に設定します。
メモ
macOSのバージョン、または Macによっては、この設定がない場合があります。
4.USBポートの差し替えてください。
USBポートによっては、本機が正常に動作しない場合がありますので、パソコン本体の別のUSBポートに接続してください。
メモ
その他のUSB機器は、接続せずにお試しください。 (USBキーボード/USBマウスは、接続しても構いません)
USBハブはご使用にならず、必ずパソコン本体の (オンボードの) USBポートに接続してください。
専用アプリケーションで変更した各種設定情報を、以下の手順で工場出荷時の状態に戻すことができます。
注意
初期化中は、絶対に電源をオフにしないでください。本機の故障の原因となります。
1.本機の電源をオフにします。
2.動作モード切換えスイッチ () を[初期化モード(INITIALIZE)]に設定します。
3.本機の電源をオンにします。
初期化中は、POWERインジケーター () が点滅します。
4.初期化が終了するとPOWERインジケーター () が点灯します。
5.本機の電源をオフにします。
6.動作モード切換えスイッチを[通常モード (RESUME) ]に戻します。
動作モード切換えスイッチ |
|
通常モード |
|
初期化モード |
|
MIC/LINE入力 (MONO INPUTS1-8チャンネル)
コネクター : ユーロブロック (バランス) 3.81 mmピッチ
MIC選択時
最大入力レベル:
-21.5 dBu (GAIN : HIGH、INPUT GAIN最小)
+6.2 dBu (GAIN : LOW、INPUT GAIN最小)
最小入力レベル:
-57.5 dBu (GAIN : HIGH、INPUT GAIN最大)
-29.8 dBu (GAIN : LOW、INPUT GAIN最大)
入力インピーダンス : 2.4 kΩ以上
ファンタム電源 : +48 V供給可能
ゲイン
LOW - HIGH可変範囲 : 約 30 dB
LINE選択時
最大入力レベル : +24.0dBu
規定入力レベル : +4.0dBu
入力インピーダンス : 10kΩ以上
LINE入力 (STEREO INPUTS1-4チャンネル)
コネクター : RCAピンジャック (アンバランス)
最大入力レベル : +6.0 dBV
規定入力レベル : -10.0 dBV
入力インピーダンス : 10 kΩ以上
LINE出力 (OUTPUTS1-4チャンネル)
コネクター: ユーロブロック (バランス) 3.81 mmピッチ
最大出力レベル : +24.0 dBu
規定出力レベル : +4.0 dBu
出力インピーダンス : 110 Ω以下
REC OUT出力
コネクター : RCAピンジャック (アンバランス)
最大出力レベル : +6.0 dBV
規定出力レベル : -10.0 dBV
出力インピーダンス : 110 Ω以下
0dBu = 0.775 Vrms
0dBV = 1 Vrms
USBオーディオ
コネクター : USB Type-C
規格 : USB2.0 HIGH SPEED (480 Mbps)
入力数 : 2 ch
出力数 : 2 ch
サンプリング周波数 : 48 kHz
ビット深度 : 24 bit
ETHERNET (制御用)
コネクター : RJ-45
Ethernet規格 : 100 BASE-TX
プロトコル : TCP/IP
ケーブル : カテゴリー 5e以上のSTPケーブル
REMOTE I/O
コネクター : D-sub 25 ピン プラグ インチネジ
入力回路 : プルアップ
出力回路 : オープンコレクタ
耐圧 : 35 V
最大電流 : 30 mA
RS-485 (RC-W100用)
コネクター : RJ-45
規格 : RS-485
ケーブル : カテゴリー 5e以上のSTPケーブル
マイクアンプ EIN (入力換算雑音)
-126 dBu以下 (MIC入力 → LINE出力、GAIN最大、入力インピーダンス 150 Ω、22 kHz LPF+A、JEITA)
周波数特性
20 Hz〜20 kHz ±0.5 dB (MIC/LINE入力 → LINE出力、GAIN最小、JEITA)
ダイナミックレンジ
100 dB以上 (MIC/LINE入力 → LINE出力、GAIN最小、22 kHz +A、JEITA)
歪率
0.009 %以下 (MIC/LINE入力 → LINE出力、GAIN最小、-6 dBFs、JEITA)
クロストーク
100 dB以上 (MIC/LINE入力 → LINE出力、GAIN最小、1 kHzサイン波、JEITA)
JEITA : JEITA CP-2150準拠
対応OS
Windows 11 64 bit
Windows 10 64 bit
CPU
IntelⓇ 第3世代Core™プロセッサー以降のCore iシリーズ
メモリー
8GB以上
ディスクの空き容量
150MB以上の空きが必要
画面解像度/色数
1280 × 720ドット以上True Color (32 bit)推奨
電源
AC100V、50/60Hz
消費電力
21 W
外形寸法
482 mm × 132.5 mm × 181.5 mm(幅 x 高さ x 奥行き、突起部を含まず)
質量
5.5 kg
動作温度
5 ℃~ 40 ℃
0723.MA-3700B |